今年はキャンプという新しい趣味を見つけたが、これからも続いていきそうだ。
機会があって色々なパターンを試した。
移動手段:徒歩、自動車。
宿泊:テント、ロッジ。
場所:海、川、山、林間。
天候:晴れ、曇り、強風。
今年の春から始めたばかりだから、雪キャンはないし、雨キャンもしたくないので、このバリエーションはないんだけれど。
1番の楽しみは、焚き火だなあ、というのが今の感想。
移動手段について
我が家には車がないので、必然的に徒歩(+公共交通機関)キャンプになる。
車キャンプの良さは、
荷物をたくさん持って行ける
公共交通機関の乗り継ぎを気にしなくて良いので、最大限時間を楽しめる
悪さは、
運転者は飲めない、眠れない
渋滞にハマると、トイレなど厳しいことがある
車が入れるキャンプ場を選ぶ必要がある
天候などによって、テントを複数持ってきていて、そこから選択するなんて贅沢が許されるのは、車だよねえ。
ツールームテントの中で薪ストーブをしていると、あれ、住めるじゃん、とか思うし。
徒歩キャンプの良さは、
行き帰りに飲める、眠れる
悪さは、
荷物は厳選する必要がある
乗り継ぎを気にする必要がある
駅やバス停から、平気で30分1時間、山道を歩く可能性が高い(設営前に疲れきる)
というところ。特に冬になると装備が重くなるから、徒歩だとかなり限定される。
だって、雨だと幕体はポリエステルより、ポリコットン(TC)の方がいいけど、TCは重いから、徒歩で持っていくのはなかなか辛い、みたいな。
テントも、ツールームなんて夢のまた夢で、山岳系の小さくて軽いテントを選ぶ必要がある。
焚き火台も、折りたたみ式一択だし、薪ストーブとなると厳しいし、薪なども現地調達以外はありえない。
移動のために、キャリーがあるスーツケースを持っていくと、山の砂利道でキャリーが痛みやすい。ポールが入らなかったりするので、別で持ったり、となるとバックパックも大容量のものが必要になる。
バックパックは、最初はデイバッグを使っていたのだけど、60L位のを買いました。便利だし、10kgは楽勝なんだけど、次の日、結構腰にくるので、正しい背負い方を研究しないとね。
ただ、こういう工夫をすること自体が楽しい、というものでもあるから、一概に徒歩キャンは辛いからやめたい、という気にはならない。
行き帰りにうたた寝したり、ビール飲んだりするのは、徒歩の特権。
パッキングについて
始まりは徒歩キャンなので、必然的にULなのだが、まだUltraには軽量化できていない。
衣類を持っていく量は、いまだに試行錯誤中
一番差があるのは、着替えをどうするか、というところ。
大体、一泊分の荷物が余計になる。
とはいえ、夏は着替えがないと、臭いし。冬は、着るものがなくなれば、凍えてしまうし。ということで、少しずつ減らせてはきたが、まだまだ多い。衣類は収納サイズを多く取るので、ここを減らせると、ロマン枠が増やせるのだが。
特に、観光+キャンプということにした場合、コインロッカーの有無が、キャンプ旅行の快適性を大きく左右する。
今年の夏に河口湖に行ったときは、バックパックから着替え済み衣類を取り出せずに背負って歩いていたので、帰った時にはものすごく臭くなっていた。汗もあって、重いしね。
寝袋は、バックパックに直接詰める
ダウン寝袋をコンプレッションバッグに入れずに、ダイレクトにバックパックに入れるのは、やってみて理由がわかった。バックパックの容量を最大限に使おうと思うと、隙間がなく詰めたい。ダイレクトに入れれば無駄な隙間を作らずに済むんだね。さすが先人の知恵。
クッカーは、スタッキングが命
クッカー(山歩きをしていたので、いまだにコッヘルと言いそうになる)は、スタッキングすることで、快適性がかなり上がる。もちろん、断捨離の法則と同じく、必要な分だけに絞った後の話。クッカーは金属製だから、寝袋や衣類と違って、押し込んでも潰れないからねぇ。
料理
料理の割り切り
料理がしたいときは、例えばマルチグリドルだったり、オリーブオイルだったりを持っていくが、しないと決めれば、持っていかないという思い切りが必要。
料理を削ったら何を食べるのか、だけど、手を抜くだけで食べないわけではない。コンビニ飯だったり、ナッツだけ、というのもありだし。(調理道具だけでなく、食材も結構重いので)
夜の山梨で、焚き火の炎を見ながら、当地限定の七賢生なまと、道の駅で買った糠漬けなんて、とても美味しかった。どっちかというと、蒸留酒の方が似合うと思っていたのだが、いい体験だった。
徒歩なので、液体系燃料は持っていけない。アルコール、ガソリン、灯油などを燃料とするランタンは持っていけない。灯はLED頼り。寒いところだと充電が切れるのが早いというから、冬キャンプに対してちょっと心配なのはそこら辺だね。
料理は、焚き火派? それともガス派?
料理は、焚き火でやりたかった。しかし、何度か行うと、これはかなり難しいことがわかった。
初めは強火で、途中から弱火、最後に強火で締める、というような細かい調整は、焚き火でも(そして熾火でも)行うことは難しい。
特に、炎が出ている段階だと、風の向きで火力が変わるから、そういうのは無理。
マルチグリドルは、底がちょっと厚めになっているので、熱さが一旦そこに溜まるから、熱のバッファができる。なので、調理しやすい。ノンスティック加工も便利。
なので、BBQなどの焼き網料理以外で行うのは革命的だったんだろうなあと思う。
ただ私は、焚き火を見ながらお酒を飲みたいので、料理をするならガスバーナーで、というのが好みになってきた。細かい火力調節もできるしね。
あと、無水鍋系は、火力の揺れに強いから、いいかも。ストウブとかル・クルーゼとか。ダッチオーブンもいいねぇ。私は重いから持っていけないけどさ。
暑さ対策
暑さは、ある意味どうしようもない。クーラーという選択肢がないので。
できることは、風を通す。扇風機などで風を作る、暗いかな。
衣類だと、速乾、透湿系のものを着て、気化熱に頼るとか。ただ、こういう素材は化繊なので、焚き火の時に火の粉が飛ぶとツライ。そこは天然素材がいいので、使い分け必須。
寒さ対策
着込めばなんとかなる(場所もある)。一番びっくりしたのは、地面からの冷気。床冷房とでも言おうか。地べたスタイルの時は、R値が高いマットが必須。できれば椅子。椅子も、メッシュだと、特に腰がめっちゃ冷えるから、布などで保温できるようにしないとあきません。
あとは、ダウンなどを着込むしかない。
これも、焚き火に注意。難燃の布でできたダウンジャケットとか、もちろん存在するのだが、値段が高いから、工夫が必要。私は、ユニクロのULダウンジャケットの上に、難燃ジャケットを羽織るなどしてます。
薪ストーブの暖かさを知ると、欲しくなる。円安もあって、結構いいお値段になるんよね、分解できる系のチタン製品は。
寝る時も、ハイコットが必要だと思うんよねえ。もちろん、最低気温によるんだけど。ハイコットは重いから、かなり悩むところ。
などなど。経験をすると、やはり本を読んだりYouTubeを見るよりも、深く刺さるねぇ。これからも、楽しく続けていきますわ。