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見たものと、読んだもの

手斧による薪割りと実際

ハスクバーナの公式動画があった。

公式の正しい薪割り方法はこちらを参照されたい。


www.youtube.com

 

斧との違いや、安全性を考えた割り方の細かなコツはこちらの解説が好きです。


www.youtube.com

 

さて、実際に自分でやったところだと

 

斧のヘッドが重力で薪の上に落ちる力を邪魔しないイメージ。

力で割ろうとすると、筋肉を使うので、ブレる。思ったよりブレる。斧で自分を割るのは、ちょっとやめておきたい。

肩から斧までを一つの棒と思って、上に持ち上げた斧を薪の上に落とすイメージを持つと、やりやすいかった。

ナイフでバトニングしたことがある方であれば、バトニングでナイフに打ち付ける薪が手斧になった感覚、だろうか。

肘の曲げ伸ばしはあんまり使わない感じ。

斧のハンドルの端っこを、小指でしっかり持つ以外は、握りしめもしない。

ただ、重力で、斧のヘッドが落ちていく。

 

斧で薪を、割るのではなく、裂く

日本刀だと、カミソリのように斬る。この時は、筋肉の繊維や骨も両断するイメージだと思う。

斧は、刃先を食い込ませたら、刃の鋭さで切るのではなく、薪にある木の繊維に沿って、ヘッドの厚みで裂くイメージ。だから、まずは、刃先を薪に食い込ませば、あとは何も考えず、ヘッドの厚みと重さに仕事をしてもらえる。

ヘッドに仕事をしてもらうので、太い薪の場合は、ハンドルに木が当たることがある。やはり、防御は必要。ハンドル保護のためにパラコードなり革コードなりを巻くのは、かなりおすすめ。



とはいえ、最初に食い込ませるのが難しい。

頭でわかった気になるのと、実際にやるのとでは結構違う。

一回目で刃が薪に入り、2回目で薪が裂けるように割れる、というのが理想。

弱い力だと、食い込ませるのが難しい。バトニングナイフだと刃が薄いのでスッと入るくらいの力でコンコンとやるんだけど、それではなかなか入らない。最初に食い込んでいないから、毎回同じところを叩けるかというと、そうでもない。

じゃあ、1発で割れるような強い力でいこうとする。しかしこれだと、ブレてうまく当たらなかったりする。筋肉を無意識に使ってしまうらしい。成功しても、パカーンと左右に割れて、飛ぶんよね。安全のため、薪から半径2m以内に自分以外の人間がいないことを確認が必要。割れた薪が飛んで、テントなどの幕を破ってもいかんしね。

最初の一歩、ちょうどいい強さで刺すのは、なかなか難しい。あーでもない、こーでもない、とやっていると、手首で斧をこねる時間が長くなるので、前腕部の筋肉痛が辛い。片手斧として使っていたんだけど、短い両手斧として使ったほうがいいんだろうか。それもありなんだけど、必ず薪がきちんと自立するかというと、そんなこともない。その場合は、片手でサポートする必要がある。腕は3本もない。キャンプ場で売っている薪に対しては、両手斧使いは、ちょっと現実的ではない。

という試行錯誤の連続でした。

振り返ると

変にキレイに割ろうとした、というのが、そもそも間違いだったかも。最初から、パッカーんと割ることに集中したほうがいいかも。これは、Husqvarnaのヘッドの重みが700gあるのにも関わらず、これをナタやナイフのように手軽に使うものと無意識に扱ってしまったのかな。だとすると、大いなる誤解な気がする。

そもそも、手斧って、必要なの不要なの?

斧を使わないといけない場面は、広葉樹など硬く、また太い薪を割る必要があるときだけだ。

キャンプ場で売っている薪は、いいキャンプ場だと、割らなくてもそのまま燃えちゃうってこともあるので、斧がないと焚き火ができないわけではない。

特に、UL キャンパーだと、バトニングに使える頑丈なナイフがあれば、それが万能に使えていいんじゃないかという気がする。

(その場合は、バトニング専用ハンマーとか欲しいなあ。バトニングするのに薪を使うのが普通だと思うんだけど、ちょうどいい持ち手になる薪ってなかなか難しいのよ)

私の場合はロマン枠だから、実用性はちょっと置いててもいいんだけどさ。

と、買っておいてなんなんだけど、今後の運用に困るの図。