cafe de nimben

見たものと、読んだもの

足立美術館 庭園

 

庭の中を歩くという贅沢はできなかったが、美術館の一階から360度、庭を見るというのはなかなか良い。

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四季折々のポスターがあったが、近くにいたら2年有効6000円のチケットを買って、特に何もせず庭だけ見て生きていたい気がするほどであった。ちょっと大げさか。

ガラス越しでしか見られないところの方が多いのが残念でしたが、年中無休で、冬とか考えると落とし所なのかもしれません。

 

とはいえ、米国の日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」による庭園ランキングで、15年連続ナンバーワンというのは、看板に偽り無しな感じは、見るとわかります。

 

開館前

ツアーで行ったので、通常開館の前に中へ。(シャッター閉まってる)

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歓迎の庭

入館前の歓迎の庭ですら、すでに美しい。

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少し雨が降ったので、苔が生き生き!

入館すると、細かいしつらえの文箱など見つつ、メインのお庭の一つへ。

苔庭

年中無休で、職員総出でお庭の手入れをされているとのこと。冬の山陰は寒かろうに。

入ってすぐの、苔庭。

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ここからちょっとメルヘンちっくな絵画を見つつ、最大のお庭へ。

枯山水

借景も、遠くの山、近くの森、そして庭と、遠景/中景/近景で奥行きグラデーションバッチリな、枯山水庭をロビーから。

(ガラス越しなので、写真ではグラデーションが、ちょっとわかりづらい)

秋前なので、紅葉はないが、その分、緑のグラデーションが豊かで良い。

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枯山水庭を横から見ると、横山大観那智乃瀧』を模した人口の「亀鶴の滝」が見える。(下記写真の左上)

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赤松の幹の手入れも独特で面白い。綺麗。

書画コーナーを横目に「生の額絵」を。

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真正面から撮れなかったのだけど、そこは私の腕なのでご勘弁。

中庭を通る。ここも苔!

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池庭

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赤松の手入れがよくわかる。つるんとしてる。鯉もたくさん泳いでいました。

茶室寿楽庵

こちらでお茶を一服いただく。5名がけカウンター x 2というような作り。

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これがまた、掛け軸っぽくて良い。窓枠ごしというところにシュールレアリズム的なものも感じたり。

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お茶菓子、美味しうございました。模様もきれい。

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安来焼のお茶碗。黒いのが私がいただいたもの。掌への収まりが大変ようございました。無銘。

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金の茶釜で沸かしたものでした。ゴールドはいいね。

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これは、お庭を堪能するためだけに、わざわざここまで来る必然性を感じちゃいます。別の季節もいいんだろうなあと思うし。

 

おまけ

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で、庭の最後、新館から見えるお庭。尾形光琳の紅白梅酢屏風の真ん中の川と似てないかな? 

Ogata Korin - RED AND WHITE PLUM BLOSSOMS (National Treasure) - Google Art Project.jpg
By 尾形光琳 - 1QHaWaqlJnZ_Kg at Google Cultural Institute, zoom level maximum, パブリック・ドメイン, Link

 

www.adachi-museum.or.jp