クラーナハ、前に上野に来ていたのだが、見られなかったのだよなあと思っていると。
奇跡のように旗が絡まるという。(ちなみによく見ると、最初の写真の左側に旗が見えます)
エルミタージュ 美術館アムステルダム別館の開館10周年特別展 "Treasury!" をやっていたのだ。
会場内は、白と金と木目というシンプルな三色で格調高い感じで良かったです。エルミタージュ美術館の本館も行ってみたいなあ。ルーブルと一緒であそこも宮殿。日本だと三の丸尚蔵館になるのかな、王族皇族の建物がそのまま美術館って。赤坂迎賓館は建物が芸術品だし美術品もあるのだけど、美術館という感じではないし。
"Treasury!"は、サンクトペテルブルクにある本館から全時代のものを割と満遍なく借りてくるという、ある意味「エルミタージュ 美術館の逸品展」的なオールスター展示でした。
ちなみにここも、バーコードを機械改札で見せて入る方式。荷物などもクロークへ。
First section: open-mindedness
いきなり最初にクラナッハ。
Child Christ helds bread and apple in his hands. / Lucas Cranach ルカス・クラナッハ 1530年代。
2017年のエルミタージュ展で来日していたらしいのだが、私は今回が初見。幼子キリストの表情が可愛い。
ルーベンスの弟子のアンソニー・ヴァン・ダイク/Anthony van Dyck作品もあった。
という有名作もいいんですが、 帰国してから気づいたのだが、コンセプトは「比較」で、東西、新古いろんな角度での比較をしている。
エルミタージュ美術館が洋の東西のはざまにいたからこそのコンセプトだそうな。
例えば。
ルーブルにあるレオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ / Monna Lisa』は有名ですが(流石にこれは来ていませんが)
By レオナルド・ダ・ヴィンチ - Musée du Louvre, パブリック・ドメイン, Link
弟子のサライ/Salaìことジャン・ジャコモ・カプロッティ/Gian Giacomo Caprottiが描いた模写とされるものがありました。
そのほかにも、肖像画比較や
笑ったのが
これ、美しいんですが、解説文に「濡れTシャツグラビアの原点」的なことが書いてあったこと。そう言われるとそうにしか見えないじゃないか! キューレーターの一言って怖い。
歩き回っていて疲れていたのですが、楽しかったです。