cafe de nimben

見たものと、読んだもの

斧の柄の育成:木材オイルの選び方と塗布の注意点

手斧の柄を、どう保護し、育てるのか。

せっかくなので、AIの力を借りてみる。

 

ChatGTP4に、質問をして、何がいいか絞り込んでみる。

まずは概要を理解してみよう、のプロンプト

天然の木製品用オイルについて、詳しく教えてください。主な種類と、その長所短所を表にして、DIY初心者向けの簡単な説明をつけてください。

お返事

天然の木製品用オイルには、いくつかの主な種類があり、それぞれ特徴や利点、欠点があります。DIY初心者の方に向けて、主要なオイルの種類とそれらの長所・短所を表にまとめ、簡単に説明します。

 

油脂の名前 特長
亜麻仁油 木材を深く浸透し保護。自然な仕上がり。時間とともに硬化。乾燥に時間がかかる。定期的な再塗布が必要。亜麻仁油は、木製品に深く浸透して保護し、自然で美しい仕上がりを提供します。しかし、完全に乾燥するまでに時間がかかり、時間の経過とともに再塗布が必要です
トングオイル 柔軟性がありひび割れしにくい。防水性に優れる。自然な光沢。比較的高価。塗り重ねが必要。トングオイルは、木材を柔軟に保ちながらも優れた防水性を提供します。自然な光沢があり、美しい仕上がりになりますが、価格が高めで、数回の塗り重ねが推奨されます。
ワトコオイル 使いやすい・乾燥が比較的早い・耐久性に優れる。塗装の際には換気が必要。定期的なメンテナンスが必要。ワトコオイルは使いやすく、乾燥時間も比較的短いため、DIY初心者にも扱いやすいオプションです。耐久性に優れていますが、塗装時には良好な換気が必要で、定期的なメンテナンスが求められます。
ビーズワックス(蜜蝋) 天然成分で安全。美しい光沢。香りが良い。耐水性は低い。頻繁な再塗布が必要。ビーズワックスは、天然成分で安全かつ美しい光沢を提供し、木製品に良い香りを与えます。しかし、耐水性は低く、保護層を維持するためには頻繁な再塗布が必要です。

これらのオイルを選ぶ際は、使用する木製品の種類、使用環境、お好みの仕上がり、メンテナンスの頻度などを考慮して選ぶことが大切です。例えば、亜麻仁油は自然な仕上がりを好む方に、トングオイルは耐水性を重視する方に、ワトコオイルは使いやすさを重視する方に、ビーズワックスは天然成分を好む方に適しています。

 

回答から考える。

わー。4つ出てきたのはいいが、蜜蝋は聞いたことあるけど、あとは知らないぞ。とりあえずこの4つの中から、おすすめをして貰って、それから詳しく検索してみよう。

屋外利用、雨天時は利用しない、乾燥対策、という条件をつけて、お勧めしてもらう

屋外で使うが、雨天時には利用をしない。手斧の柄なので、乾燥によって割れやすくなることは避けたい。という条件の場合、上記の四種類のオイルについておすすめ順とその理由を添えて説明してください

ChatGPTの回答:推薦順

屋外で使用するが雨天時には利用しないという条件で、手斧の柄に適したオイルを選ぶ際は、乾燥による割れを防ぎつつ、適度な耐久性と保護性能を提供するオイルが望ましいです。その条件に基づいて、おすすめのオイルとその理由を以下に示します。

 

1. トングオイル:

トングオイルは、柔軟性があり、乾燥による割れに強いことが特徴です。また、優れた防水性を提供するため、屋外での使用に適しています。雨天時に使用しない場合でも、湿気や朝露から木材を保護する効果が期待できます。

2. 亜麻仁油:

亜麻仁油は、木材に深く浸透して保護する効果があり、自然な仕上がりを提供します。木材を硬化させ、時間と共に耐久性を高めるため、乾燥による割れを防ぐのに効果的です。ただし、完全に乾燥するまでに時間がかかるため、塗布後は十分に乾かす必要があります。

3. ワトコオイル:

ワトコオイルは使いやすく、乾燥時間が比較的短いため、DIY初心者にも扱いやすいオプションです。耐久性があり、屋外使用にも適していますが、トングオイルや亜麻仁油と比較して乾燥による割れへの保護はやや劣るかもしれません。

4. ビーズワックス(蜜蝋):

ビーズワックスは天然成分で安全であり、美しい光沢を提供しますが、耐水性は低く、乾燥による割れへの保護能力も限定的です。屋外使用にはあまり適しておらず、保護層を維持するために頻繁な再塗布が必要になるため、この条件ではあまりおすすめしません。


トングオイルと亜麻仁油は、屋外で使用しながらも乾燥による割れを防ぎたいというご要望に最も適していると考えられます。ワトコオイルも選択肢に入れることができますが、乾燥への耐性を最優先する場合は、トングオイルや亜麻仁油がより適していると言えるでしょう。

お勧め順の回答を見た考察>塗布の時の環境を確認が必要。

まずは、蜜蝋は「耐水性が低く、割れへの保護能力も限定的」ということで、候補から外した方が良さそうだと判断。あとは、1-3のどのオイルにするかだけど。あ、匂いってどんな感じなんだっけ? 

匂いについて、一般論を聞いてみる。

匂いの弱い順に並べると以下のようになります:

1. ビーズワックス(蜜蝋):
比較的匂いが穏やかで、自然な甘い香りがしますが、全体的には弱めです。
2. 亜麻仁油:
軽いナッツのような香りがしますが、強すぎることは少なく、時間とともに薄れます。

3. ワトコオイル:
製品によって異なりますが、化学的な添加物の匂いがする場合があり、中程度の強さの匂いがします。
4. トングオイル:
比較的匂いが強く、木質系の香りがありますが、乾燥するにつれて徐々に匂いは減少します。


この順序は一般的な傾向に基づいていますが、個人の感受性や特定の製品によっては異なる場合があることを留意してください。また、匂いの感じ方には個人差があるため、実際に使用する前に可能であれば試してみることをお勧めします。

 

ということで、消去法で、亜麻仁油にすることにした。

選外理由

自宅屋内で作業をするのは、ちょっと厳しいと感じたので、トングオイルとワトコオイルが選外になり、消去法で亜麻仁油を選択することにした。

ちなみに、トングオイルってのは分からなかったんだけど、調べた結果、桐油だということがわかった。乾燥後は無臭だけど、塗る時には癖のある匂いがするんだって。うーん、どういう癖なのか分からんからなあ。

ワトコオイルは、使っている人が多いんだけど、溶剤が入っているのが良し悪しで、塗る時に伸ばしやすいんだけど、ケミカルな匂いがするっぽい。これは、ガレージとか庭がある人向けのような気がする。

亜麻仁油は、乾性油なので、空気中で徐々に酸化し、固化する。ワックスではないので、木のハンドルに浸透していき、保護となる。江戸時代の番傘の防水用にも用いられているようで、防水効果は高そう。まあ、とりあえず、これでいいんじゃないか?

木工用? 食用? > 食用の亜麻仁油を使うことにする

木工用のもあったのだけど、食用の亜麻仁油にすることにする。理由は、入手の容易さと、無駄をなくしたいため。

亜麻仁油は酸化に弱い。塗って、使って、また塗って、の間が開いたときに、酸化してしまってその効果が薄れてもしょうがない。木工用のは食べられないので、一回塗ったらそのまま捨てないといけない。しかし、食用なら、余った分が食べられるので、無駄がない。

食用の亜麻仁油には、オメガ3脂肪酸があって、体にいいらしい。熱には弱いが、匂いに癖もないので、小さじ一杯くらいを何にでもかけたらいいらしい。

防災食料のローリングストックと同じ考え方で、塗って、食用に使って、次に塗るときは新しく買う、というのでいいんじゃなかろうか。

調達

近所のスーパーで、100gと、少ない量の亜麻仁油を調達する。ボトルは、酸化しづらい作りになっているものを選ぶ。

使用上の注意に「ポリスチレン製食品容器(カップ麺等)には使用しないでください」「開封後は高温を避け、暗所に保管し、なるべく早め(1-2ヶ月)にお召し上がりください」と買いてあった。

ポリスチレン製のものに使用しないで、というのは、溶けちゃうかららしい。早めに食べろというのは、酸化しやすいから、だろうね。

 

塗布

塗布方法

ウェスに油を染み込ませて、木目に沿って撫でるように塗る。

10分ほどしたら、一度拭いて、ムラにならないようにする。

一晩乾燥させる。

というのを数度繰り返してみようと思う。

ウェスがないので、雑巾用落ちたTシャツを使うんだけど。

ただし、注意点がある。

注意点:亜麻仁油の自然発火

www.city.yao.osaka.jp

 

そう、場合によっては、自然発火するのだ。

だから、ウェスや、床に溢れたりしたものは、じゃぶじゃぶに水に漬けてから捨てる。塗布→乾燥→塗布と、数度繰り返す予定なのだが、乾燥させている間に発火してもつまらないので、勇気を持って捨てるのだ。

捨てるときは、水を含ませることで、温度を上げない作戦。

 

塗ってみた感想

亜麻仁油は、ほとんど無臭だった。オリーブオイルなどのような匂いは全くと言っていいほどない。ナッツっぽいという話も聞くんだけど、そんな気もするかなあ、という具合。なので、自宅室内で塗布することに、何の躊躇も要らなかった。

亜麻仁油は、ちょっと硬いのでは、という話も耳にした。その場合はテンピン油などで薄めるということだったのだが、もしそうなら面倒だなと思っていた。結局これは杞憂で、ほとんどサラサラなんだけど、ちょっとだけ粘り気があるかもね、という印象。ハンドルに塗るにはちょうどいいくらいだった。旧Tシャツで塗る分には何も問題なかった。

発火は怖いので、下には段ボールを敷いて、亜麻仁油を染み込ませたキレで塗布していく。すーっと伸びていく。10分放置したら、一旦軽く拭き取って、一晩置く。

 

ハンドルは、届いたときは、カラカラに乾燥した、ちょっと粉を吹きそうな白無垢材という感じだった。

油を塗ると、ちょっとしっとりして、木材の色も濃くなって、落ち着いた印象。

一晩乾かしたくらいだと、まだちょっと油の滑り感があるので、もうちょっと乾いてから、次の塗布をしようかと思う。本当は、紙やすりで均してから塗布した方がいいんだろうけど、省略した。出来具合に不満が出たら、やってみようかと思うくらいには怠け者。

それでも、手をかけると、自分のものになっていくなあという地味な嬉しさがある。