出雲大社に行ったので、関連して鹿島神宮と香取神宮に行きたくなった。
鹿島さんと言えば、鹿島立ち。
色々と今年はあって古いものが色々終わったのだけど、では区切りをつけて新たに出発するぜということで、鹿島さんに行こうと思ったのですよ。
絹本著色鹿島立神影図
By Nijō Eiin 二條英印 - http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1258092173798/index.html, パブリック・ドメイン, Link
なんとなく、2017年の春日大社展@トーハクからの一連の流れが一区切りな感じ。
行った甲斐があって、とても楽しうございました。
個人的な流れ
春日大社展をみる
御祭神の四神のうち、武甕槌大神(鹿島神宮)/経津主大神(香取神宮)が東から鹿に乗ってやってきたと知る。(それで鹿って神のおつかいなのねと初めて知る)
→ 春日大社に行く
緑に癒される
→ 出雲大社に行く
大国主命と交渉して国を譲らせた交渉神が、天照大神から遣わされた武甕槌大神/経津主大神だと、頭の中で繋がる
交通
バスツアーがおすすめ
行くのは、バスツアーを利用。東京駅から約80分で鹿島神宮。鹿島神宮から30分で息栖神社、息栖神社から30分で香取神宮、香取神宮から約80分で東京駅、という感じ。
3社を同時に回る「東国三社めぐり」をするなら、これが一番コストパフォーマンスが良い。息栖神社はレンタカーやタクシーだと行きづらそう……
定期高速バスもあるよ
なお、鹿島神宮は関東鉄道バスなどの高速バスで、東京駅ないしTDRから行ける。
時間帯にもよるけど、多いときは10分に一本くらい。2018年現在の料金は1,830円。
由緒など
設立は神武帝元年にまで遡るので、約2700年前。日本の中でも屈指の古い神社。
藤原氏の氏神として、春日大社に祀られている武甕槌大神。春日大社には、わざわざ鹿島からお越しいただいたことになっている。(香取神宮の経津主大神も後から参加)
鎌足が藤原姓をいただくまでは、中臣氏。説明ボランティアの方の説によると、中臣氏はもともと鹿島神宮近辺の出身だったのではないか、とのこと。(おそらく、日本の古代史研究家で、『『常陸国風土記』の世界 古代史を読み解く101話』などの著書もある筑波大学名誉教授の井上辰雄氏の説)
鹿島神宮公式サイトによる由緒
鹿島神宮の祭儀と空間構成について
https://www.jstage.jst.go.jp/article/aija/59/459/59_KJ00004220827/_pdf/-char/ja
※日本建築学会訓画系 論文集 第459号, 109−117,1994年 5 月
常陸国風土記によると、元々は武甕槌大神ではなく、「香島天之大神」が祀られていたらしい。
鹿島神宮の祭神がタケミカヅチノカミに定着する以前の、『風土記』の世界に描かれた香島神は、武神としての側面も見られるものの15)、それよりも水の神・航海の神・豊饒をもたらす神としての複合的な性格をもち、なによりも香島の地方神で、託宣を下す神であった。
古代史は歴史書を作る時に色々な思惑があるので、「諸説あります」が多いんだろうな。
文化財:「韴霊剣」
平成30年/2018年に国宝に制定された「韴霊剣」(ふつみたまのつるぎ)が宝物殿にある。今は休館中。このため、今回は見に行けなかった。
再開の時期は公開されておらず、現在は茨城県立歴史館で見ることが可能らしい。
いや、2018年10/1−11/30はおやすみだそうで(泣)