歌舞伎座は、新しくなってから初めて。とても明るく見やすい劇場でした。
新春なので、これ、数百万? というような素敵な和服のお姉様がたくさんいて、それも眼福。
松竹130周年の大興行第一弾。
普通の舞台と歌舞伎の違うところ
普通の舞台と違うところは、
- 席で食事をしてもいい(上演中はダメ)
- カーテンコールはない(終わったら客電が入って、おしまい)
カーテンコールはしたかったなあ。(新橋演舞場の歌舞伎nextは、カーテンコールあったんだよね。尾上松也が嬉しそうに何度も出てきてくれたのは、彼も楽しかったからかな)
あと、見栄を切るのが、ものすごくわかりやすい。何度もやるし。誰がみても、初めてみても、ここが見せ場だとわかるような演出。
演目
演目は以下の4つ。
1 寿曽我対面 11:00 - 11:46
2 陰陽師 大百足退治 12:21 - 12:46
3 陰陽師 鉄輪 13:01 - 13:52
4 恋飛脚大和往来 玩辞楼十二曲の内 封印切 14:17 - 15:40
寿曽我対面
『寿曽我対面』は、いろいろ派手だからか、吉例とされるもの。お話自体はなぜ吉例なのかいろいろ調べてもよくわからなかった。確かに演者は、派手派手に勢揃い。
曽我対面は、仇討ちで有名な曽我兄弟が、ついに父の仇である工藤祐経 (八代目中村芝翫。三田寛子の旦那)と出会うシーン。中村芝翫は貫禄があってよかった。曽我の兄弟はどちらもキャラクターが生きる感じで、これもまたよし。
陰陽師大百足退治
『大百足退治』は、大百足と藤原秀郷との大立ち回りがあり、見てて痛快。
勝川春亭『藤原秀郷のムカデ退治』

Katsukawa, Shuntei, 1770-1820, artist - Library of CongressCatalog: https://lccn.loc.gov/2008660436Image download: https://cdn.loc.gov/service/pnp/jpd/01600/01606v.jpgOriginal url: https://www.loc.gov/pictures/item/2008660436/, パブリック・ドメイン, リンクによる
大百足の方々も魂魄も、俵藤太もかっこよかった。短くパシッと決まった感じ。
コミック版である『陰陽師 瀧夜叉姫』で出てくるエピソードとはまた違ったが、それもまたよし。
陰陽師鉄輪
『鉄輪(かなわ)』は、丑の刻参りのお話と、蘆屋道満/安倍晴明の対決のお話。
松本白鸚と幸四郎の親子共演。(白鴎は、『王様のレストラン』時代から好き。歌舞伎で見るのは初めて)
『朧の森に棲む鬼』では、幸四郎と染五郎の親子共演だったから、三代共演を擬似的に見たことになる。
感覚的には、夢枕獏の小説をコミカライズした岡野玲子版の感じに近かった。
歌舞伎というよりも現代劇の方に、寄っていっていたような気もした。
効果音も、普通に効果音を使うとか、蘆屋道満の声を生声とリアルタイム加工した声を重ねている? 感じとか。
好みとしては、もっと、古来からの歌舞伎歌舞伎してもいいかな。逆に思いっきり、歌舞伎Next的な振り方をするチャレンジもあり。こういう永遠のβ版感は嫌いじゃない。
封印切
『封印切』は、歌舞伎というよりも落語な感じ。立川談志の「人間の業の肯定を前提とする芸」という意味で。
そりゃ、理性的に考えたら、封印なんか、切っちゃダメなんですよ。でも、それを切る人の弱さというか勢いというか、そういうAIにはない人間らしさを肯定するような、そんなお話。
亀屋忠兵衛をやった鴈治郎の愛らしさと、敵役でめっちゃ大阪弁で煽る 丹波屋八右衛門をやっ扇雀ともども、よかった。
大満足の歌舞伎でした。今年は松竹130年ということもあり、結構派手目の演目をやるみたいなので、これからも要チェックやね。
