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見たものと、読んだもの

壽初春大歌舞伎2025昼の部 (歌舞伎座)

歌舞伎座は、新しくなってから初めて。とても明るく見やすい劇場でした。

新春なので、これ、数百万? というような素敵な和服のお姉様がたくさんいて、それも眼福。

 

松竹130周年の大興行第一弾。

www.kabuki-bito.jp

 

普通の舞台と歌舞伎の違うところ

普通の舞台と違うところは、

  • 席で食事をしてもいい(上演中はダメ)
  • カーテンコールはない(終わったら客電が入って、おしまい)

カーテンコールはしたかったなあ。(新橋演舞場の歌舞伎nextは、カーテンコールあったんだよね。尾上松也が嬉しそうに何度も出てきてくれたのは、彼も楽しかったからかな)

 

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あと、見栄を切るのが、ものすごくわかりやすい。何度もやるし。誰がみても、初めてみても、ここが見せ場だとわかるような演出。

演目

演目は以下の4つ。

1 寿曽我対面 11:00 - 11:46
2 陰陽師 大百足退治 12:21 - 12:46
3 陰陽師 鉄輪 13:01 - 13:52
4 恋飛脚大和往来 玩辞楼十二曲の内 封印切 14:17 - 15:40

 

寿曽我対面

『寿曽我対面』は、いろいろ派手だからか、吉例とされるもの。お話自体はなぜ吉例なのかいろいろ調べてもよくわからなかった。確かに演者は、派手派手に勢揃い。

曽我対面は、仇討ちで有名な曽我兄弟が、ついに父の仇である工藤祐経 (八代目中村芝翫三田寛子の旦那)と出会うシーン。中村芝翫は貫禄があってよかった。曽我の兄弟はどちらもキャラクターが生きる感じで、これもまたよし。

 

陰陽師大百足退治

陰陽師』は、夢枕獏の小説を歌舞伎に翻案したもの。

『大百足退治』は、大百足と藤原秀郷との大立ち回りがあり、見てて痛快。

 

勝川春亭『藤原秀郷のムカデ退治』

Fujiwara no hidesato no mukade taiji LCCN2008660436.jpg
Katsukawa, Shuntei, 1770-1820, artist - Library of CongressCatalog: https://lccn.loc.gov/2008660436Image download: https://cdn.loc.gov/service/pnp/jpd/01600/01606v.jpgOriginal url: https://www.loc.gov/pictures/item/2008660436/, パブリック・ドメイン, リンクによる

 

大百足の方々も魂魄も、俵藤太もかっこよかった。短くパシッと決まった感じ。

 

コミック版である『陰陽師 瀧夜叉姫』で出てくるエピソードとはまた違ったが、それもまたよし。

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陰陽師鉄輪

『鉄輪(かなわ)』は、丑の刻参りのお話と、蘆屋道満安倍晴明の対決のお話。

松本白鸚幸四郎の親子共演。(白鴎は、『王様のレストラン』時代から好き。歌舞伎で見るのは初めて)

『朧の森に棲む鬼』では、幸四郎染五郎の親子共演だったから、三代共演を擬似的に見たことになる。

個人的には源博雅中村勘九郎)がよかったかな。

感覚的には、夢枕獏の小説をコミカライズした岡野玲子版の感じに近かった。

歌舞伎というよりも現代劇の方に、寄っていっていたような気もした。

効果音も、普通に効果音を使うとか、蘆屋道満の声を生声とリアルタイム加工した声を重ねている? 感じとか。

好みとしては、もっと、古来からの歌舞伎歌舞伎してもいいかな。逆に思いっきり、歌舞伎Next的な振り方をするチャレンジもあり。こういう永遠のβ版感は嫌いじゃない。

 

封印切

『封印切』は、歌舞伎というよりも落語な感じ。立川談志の「人間の業の肯定を前提とする芸」という意味で。

そりゃ、理性的に考えたら、封印なんか、切っちゃダメなんですよ。でも、それを切る人の弱さというか勢いというか、そういうAIにはない人間らしさを肯定するような、そんなお話。

亀屋忠兵衛をやった鴈治郎の愛らしさと、敵役でめっちゃ大阪弁で煽る 丹波屋八右衛門をやっ扇雀ともども、よかった。

 

大満足の歌舞伎でした。今年は松竹130年ということもあり、結構派手目の演目をやるみたいなので、これからも要チェックやね。