cafe de nimben

見たものと、読んだもの

ダニエル・ピンク『人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する!』講談社2013 (2/5) 新ABCを整理する

さて、では新ABCを著者がどう定義しているのかを整理してみます。

感覚的にはいわゆるソリューション販売的な、相手理解、提案態度、提案を際立たせる方法、をまとめたものに近いように感じます。びっくりするような新規性のある感じではないですが、整理としてとてもいい感じ。

1. Attunement:同調

具体的に以下の3つに分けられると言っている。

  1. 相手の考えていることを論理的に把握する「視点獲得」
  2. 相手の感情を把握する「共感力」
  3. 相手の行動を「模倣」する(ちょっとNLPっぽい)

「力を減らすことにより力を増やす」と書いてあるのは、「自分が正しいと思い込みすぎていたら、相手が何を考えているかが見えなくなる。相手が何を考えているかわかることが大事なので、自分を一段下に置いてみる(謙虚になる、力を減らす)ことで、相手を理解し、それに応じた提案をすることで(商談のclose)力を増やす」という意味と理解した。これが「視点獲得」。これによって、相手と自分の関係を適切に定める。正しいことを行うために、冷徹に距離を測る、的な。

「共感」は、継続的な関係構築や対立緩和に役立つ。EQ的な適切な行動と言おうか。

ただ「共感」に寄り過ぎると、自分の利益を害してでも相手のためになるように、というそもそも論的な不味いことが起こりかねないので、「視点獲得」の方が大事という書き方がしてある。

ちなみに「同調」には「同調圧力」のように、「自分の意図とは反して、人の考えや感情に盲従する」というようなネガティブな意味がある。でも、自分を捨てろとは一切言っていないので、そこは注意。「空気を読む」「忖度する」ことではない。あくまでも相手の思考、感情に、チューニングすることが、この本での「同調」。

2. Buoyancy: 浮揚力:人を動かす時のフェーズ分け

前中後の三段階。

2-1. 人を動かす前:疑問形

  • 「俺はできる!」と言い聞かせるのではなく「できるかな?」と疑問文で自問してみると、答えを引き出す役目と、その答えの中に戦略が含まれる
    • 自問「このお客様に売れるかな?」
    • 自答「××したら売れるんじゃない?」←内発なので積極性がでる

2-2. 人を動かす時の口調は、ポジティブ3:ネガティブ1で

  • ポジティブに「親しげな口調で、何度も笑みを浮かべて、同意するようにうなずいて見せ、誠意ある感じのいい態度を示した」ら、ネガティブな調子に比べて2倍もの人が取引に応じる傾向。
  • ポジティブな感情は視野を広げ、受容力と想像力を高める→想定外のいい妥協ポイントが見つかるかも?
    • ネガティブな感情は次第に人の視野を狭める
  • ポジティブ:ネガティブ = 3:1以上から人生を謳歌できる
    • 11:1はやりすぎで逆に有害(「底抜けの楽天家による無知の祭典」手厳しい!)なので、適切な程度のネガティブは浮揚に対する重力として必要。
    • 著者おすすめのポジティブさの自己診断テスト

2-3. 人を動かそうとした後で、その日を自分にどう説明するか

環境に対する支配を長期にすっかり奪われると、全てを諦めてしまうようになる「学習的無力感」に陥らないために、どう振り返るのが良いか。

  • 「説明スタイルが楽観的な代理店の売り上げは、悲観的な代理店より37%も多かった」
  • 「説明スタイルが楽観的」というのは、「No」は自分が常にダメだから得るメッセージ「ではない」と、振り返った時に自分に対して説明スタイル。
    • 恒久的なものではなく、一時的なものと考えてみる
    • みんながそうなのではなく、たまたまその人固有の問題と考えてみる
    • 自分のせいではなく、相手の都合の問題と考えてみる
    • もちろん、全部を他責的に説明する現実逃避ではないことには注意が必要。

「学習的無力感」で有名なセリグマンのWebサイトは、本に書いてあるのとはちょっとだけアップデートされ、こちらになっている模様。

Questionnaire Center | Authentic Happiness

英語なら、Engagement Quiestionnaires>Optimism Test、日本語なら「楽観度テスト」を受けることになると思われる。まだ受けていないが、無料登録は必要そうだ。

3. Clarity: 明確性

明確性とは、見えていなかった様相を明らかにして、置かれた状況を理解できるようにする能力で、それまで存在に気づかなかった問題を突き止める能力のことと、この本では定義されている。

3-1. 問題解決力から、問題発見力へ

いきなり問題を解決しようとするのではなく、解決すべき正しい問題を発見することが大事。このため以下の二つが必要

  1. 膨大なデータを選別し、最適かつ明確な情報を提示する「情報監督能力」
  2. 可能性を明らかにしかくれた論点をあぶり出して問題をあぶり出すために「尋ねる能力」 

3-2. 明確性の出口、つまり問題を正しく発見したら、どう提案するか?

ビジネスだと、USP / Unique Selling Proposition: 「(当社の)独自の売り」をどうするかという言い換えになります。

「独自」化するためのフレームワークが5つ提示されます。それはノイズを減らしてお客様に「明瞭に」見てもらうための補助線です。「独自」をいうためには逆に「何と比べて」を明確にする必要があります。

  1. 利点の数を絞る(選べるものが多過ぎると迷う)
  2. 得られる経験をのべる(「ドリルのことではなく、穴が開いたらどういいか」を。佐藤可士和のHonda Step WagonのCMの話を思い出す)
  3. うまくレッテルをはる(ピグマリオン効果を期待する)
  4. 欠点もいう(ただし、利点の後で。かえって利点が引き立つ)
  5. 可能性をいう(確定した現在より、未確定の可能性の方が心を引きつける)

3-3. 出口ランプを見つける→ 具体的な行動を促す

「どのように考えるべきかを明確に示しても、どのように行動すべきか明確に示さなければ、人の心も行動も動かせない」というのは至言だと思う。言っただけで行動したつもりになっている人は多いからねぇ。

サンプルケースの「非論理的な質問で動機を理解する」というのは、とても面白いので、必読ですな。

 質問づくりについては http://rightquestion.org/を参考にと書いてあるが、主催者の著書を参考にした方がいいかも。

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

 

 ということで、ABCの話は終わり。

ABCの話は、「売らないセールスマンが売るための前段階で必要なもの」という話だったように思います。つまり具体的な売り方というよりも、もっと抽象的な段階で整理をしたところ。

この後の話は、もっと具体的に効果的な方法について記述される、のかな?

 

その他: YouTubeに乗っているもの

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

ダニエル・ピンク『人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する!』講談社2013 (1/5) ABCを辞書引きながら考える

原題は "To sell is human". 「売るってのが、人っちゅうもんよ」です。

別にセールスマンだけでなく、ほとんどの職種の人は「売る行為」をしている。それは何かを物理的に買ってもらうだけじゃなく、何かをしてもらうという交渉のことだからだ、という説明から入るので、営業職でない人にもおすすめ。

これも長くなるので、分けます。今回は英語編。

しかし、一旦Merrian-websterのオンライン英英辞書で「Defined for English Language Learners」で定義を読んだ後に、もう一度元々の英語の定義を読むのは、理解が深まって良いな。そもそもBuoyancyという言葉がtop 40%の頻出単語だって知らなかったし(汗

人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する!

人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する!

 

新たな三原則ということは、古い三原則があった。どちらもABC。

今までの営業のABC

古いほうはこっち Always Be Closing

www.youtube.com

上記引用元の映画は『摩天楼を夢見て』1992年の映画だ。もう25年以上も前の映画だ。

2001年に亡くなったジャックレモンとか、若きケビンスペイシーやアレックボールドウィンが出ているのが、なかなか味わい深い映画である。

"Always be closing"は、「とにかく受注しろ」って感じですね。アレックの口調が全てです。ABCだから覚えやすい。「途中の交渉段階には俺は興味はない、全て受注だ!」という感じが、アレックの口調から滲み出て怖いですね。年下上司にこう言われたベテランのジャックがどう感じるか、なんてこの映画が描く人の機微が出てきます。

今でも営業会社はこの感じじゃないかしらね。この映画はもちろんアメリカの会社を扱っているけど、外資系日本系問わず。

補足:ビジネス英語のclose(とopen)

英語でcloseといえば、こういう文脈の時は、最終段階です。ゴルフだとパットをする段階、鍋だと雑炊にする段階。大きな儀式ものでも最後の演説が Closing Addressというように、シメるがclose, シメがclosingです。

営業活動は、最後は受注か失注なので、結果が受注・成約なら "(closed) won"、失注なら "(closed) lost"となります。

ちなみに、closed disengagedってのもあります。これも失注っちゃ失注。会社によって定義が異なりますが、他社に負けての失注が closed lost、お客様都合での失注ないし無期延期が closed disengagedというニュアンスはあるかな)

ちなみに、closeの逆はopenですね。例えば、不具合を見つけたのでなんとかしてくれというときは「open a case」というようにも使います。ただ、英語の場合は「open issue」というと、「何かことを始める」ではなくて「未解決の項目」という意味です。

著者による新ABC

これを踏まえた上で、著者の新ABC

同じABCに揃えたいということもあって、ちょいと難しい単語だ。先に用語だけ確認していく。英語版を読んでいるわけじゃないから、本書の書き方とはちょっと語彙が異なるかもしれないが、そこはご容赦あれ。ちなみに著者本人がちょっと語っているYouTubeはこちら。

www.youtube.com

今回は、新ABCの英語的意味と類義語対義語、そして著者の言っているさわりを書きます。

A — Attunement: 同調

being or bringing into harmony; a feeling of being "at one" with another being

Attunement | Define Attunement at Dictionary.com

merriam-websterの定義は以下のもの。ちなみにどれくらいよく使われる単語かを "Popularity" で表現してるのが面白い。attunement自体は掲載されておらず、動詞のattuneが下位50%の頻度と出ている。

attune
verb

Popularity: Bottom 50% of words

Definition of attune
transitive verb
1 : to bring into harmony : tune
2 : to make aware or responsive : attune businesses to changing trends

attune for English Language Learners
: to cause (a person, company, etc.) to have a better understanding of what is needed or wanted by a particular person or group

https://www.merriam-webster.com/dictionary/attunement

Dictionary.comだと、「調和する、調和をもたらす、他者と一体となったような気持ち」Merriam-websterの通常定義だと「調和をもたらす」「知って反応する」

Merriam-websterの英語学習者向け定義だと、「特定の人やグループが、何が必要で何を欲しているのかをよりよく理解するような行動」かな。

「調和をもたらす」って、裁定者としてことに当たるという意味合いもあるけど、そうではない。謙虚に相手のことを知るという方が近そうだ。

アナログのラジオのチューニングを合わせるような感じが良さそうなんだけど、最近はラジオはデジタルだからこの例えは辛いかも(汗 なんかいい言葉教えてください!

 

B — Buoyancy: 浮揚力

1. the power to float or rise in a fluid; relative lightness.
2. the power of supporting a body so that it floats; upward pressure exerted by the fluid in which a body is immersed.
3. lightness or resilience of spirit; cheerfulness.

Buoyancy | Define Buoyancy at Dictionary.com

buoyancy
noun buoy·an·cy \ ˈbȯi-ən(t)-sē , ˈbü-yən(t)- \
Popularity: Top 40% of words |Updated on: 11 Jan 2018

Definition of buoyancy
1 a : the tendency of a body to float or to rise when submerged in a fluid

testing an object's buoyancy
  b chemistry : the power of a fluid to exert an upward force on a body placed in it the buoyancy of water; also : the upward force exerted

2 : the ability to recover quickly from depression or discouragement : resilience his buoyancy of spirit

3 : the property of maintaining a satisfactorily high level (as of prices or economic activity) betting that the economy will maintain its buoyancy

BUOYANCY Defined for English Language Learners
noun
Definition of buoyancy for English Language Learners
: the ability of an object to float in water or air
: the power of a liquid to make someone or something float
: the ability of someone or something to continue to be happy, strong, etc., through difficult times

Buoyancy | Definition of Buoyancy by Merriam-Webster

「水や空気に物体を浮かべる能力」「浮揚力」というのがbuoyancyの第一定義。

レジリエンス/Resillenceにした方がいい気がしたのだが、B始まりじゃなくなるからそうしたのかと思ったけど違いましたw

この本を読んでいくとポジティヴとネガティブの比率を、浮揚と重力として捉えている。そこを重視するなら、確かに「浮揚」ですね。

なお、レジリエンスの対義語はフラジャイル、ないしは脆弱性 (vulnarability) 。

対義語であるfragileとは(脱線つき)

Fragile | Definition of Fragile by Merriam-Webster

fragile

 
adjective  frag·ile  \ ˈfra-jəl , -ˌjī(-ə)l \
Popularity: Top 40% of words |Updated on: 31 Jan 2018

Definition of fragile

1a easily broken or destroyed 
  • fragile vase
 
b constitutionally (see constitutionally 1a) delicate lacking in vigor 
  • fragile child
2tenuousslight   
  • fragile coalition

Definition of fragile for English Language Learners

  • : easily broken or damaged : very delicate : not strong

 脆いとか壊れやすいとか弱いとか。こっちにすると、先の「浮揚」「重力」という対比は使えません。

Fragileというとこっちかな。1987年Sting。もう30年前の曲になるのか。


Sting - Fragile

夕日が真っ赤に落ちていきながら、最後の人間が血にまみれて死んでいく姿が目に浮かんでしまう。人という種の「脆さ」を感じる曲。

 

人によってはこっちかも。2001年のELT


Every Little Thing / fragile

恋愛も含んで人間関係の脆さ、かな。

対義語であるVulnerability/脆弱性とは。

長くなりすぎるので、vulnerability/ 脆弱性については、以下参照

www.merriam-webster.com

 

「ソフトウェアに脆弱性が発見されました」というニュースあるじゃないですか。その「脆弱性」はVulnerablityの直訳として当てられます。

一番近いニュアンスだと思っているのは、「open to attack, harm, or damage / 攻撃に晒される・余地がある」という定義。多分そこから意訳的に「脆弱」という言葉が当てられたのかなと。攻撃に対して「脆い」「弱い」という感じ。

一般的に「脆い」「儚い」だと、それ全体が、という感じだけど、vulnerableだと「(他は大丈夫だけど一部に)攻撃されたら不味いポイントがある」という感じ。

瀬戸物の器はが脆いのは、fragile。OSの不具合で、攻撃をかけられるとやばいポイントはvulnerableというイメージ。

瀬戸物がvulnerableというと、攻撃されるようなポイントかなあと思うので適さない。OSがFragileというと、攻撃に対して弱いというよりも、そもそも起動したらすぐに落ちちゃうとか、動き自体が安定していない感じの方が強い(もちろんこの時は、unstableというのが正しい言い方だと思う)

 

レジリエンスもフラジャイルも脆弱性も、まだ伝わりづらい概念かなという気はする。

C — Clarity:明確性

Clarity | Definition of Clarity by Merriam-Webster

clarity

 
noun  clar·i·ty  \ ˈkler-ə-tē , ˈkla-rə- \
Popularity: Top 30% of words |Updated on: 19 Dec 2017

 

Definition of clarity

the quality or state of being clear lucidity 
  • There is a lack of clarity in many legal documents.

clarity

 
noun

Definition of clarity for English Language Learners

  • : the quality of being easily understood

  • : the quality of being expressed, remembered, understood, etc., in a very exact way

  • : the quality of being easily seen or heard

簡単に理解できること。明確性、明瞭性。

対象を見る時、暗いから見えないとか、霞がかかっていて見えないとか、そういう邪魔なものがなく、くっきり見える感じ。 

Clearなどと同じ語源ですね。単語のイメージがわからなくなったら Clear Sky / 雲ひとつない青空、を思い浮かべると良いかも。

この動詞型の clarifyはビジネス英語でよく使います。似たようなものに、identify, specify, define, elucidateなどあります。

clarifyは、曖昧さやノイズを減らして明瞭に(簡潔に)表現する感じ。多少の端折り含む的な。

elucidateは、もうちょっとそのややこしいところに光をあてて説明する感じ。詳細やや歴史的背景のあるものを端折らずに丁寧に見て理解する的な。

specifyは、曖昧さを具体的に詳述する感じ。それを集めて合成するとIdentifyになる感じかな。「今の調子の悪さを具体的にいうと、喉が渇いて、頭が痛くて」というのがspecifyで、「喉が痛くて、頭が痛くて、昨夜深酒したというのを総合的に考えると、二日酔いだね」というのがIdentify的な。

defineは、辞書的定義づけだから、あんまり使わないかも。

ちなみに私はelucidateは使ったことないなあ。今度使ってみよう。

 

なお、この本では、補助線を引くことで、思考の曇りを払う思考フレームが示される。 

 

今日はここまで!

 

情報の蒐集、確認、保存、読み出しを、どうしていこうか?

会社でもプライベートでも、メールの数が尋常ではなくなってきている。

対処するべきものはしないといけないので、情報蒐集系のものはどうしても後回しになってしまう。とはいえ、情報は収集しないと、インプットのないアウトプットはないので、今は良くても後でまずい。ということは、短い時間で何とかしないといかんのである。

しかも、認めたくないのだが、記憶力が低下している。老化ともいうw

となると、探し方だけ覚えて、後で探すという外部記憶クラウドをうまく構築する必要がある、ということになる。

ということで、ググっても、昔の記事がそれなりに多いので、最新情報を探しながら、再構築。コンセプトは、先人たちのそのままをいただく。

収集のソース別の対応方法と、割り切り運用

収集の元は、SNS系 (Twitter, Facebookなど)と、RSS系と、メール系。覚えていられればPodcast系もありうるが、聞いたものをググるのはなかなか難しいので、今回は考慮しない。

SNS

時間があればその場でwebブラウザでアクセスして、後述の一次切り分け。時間がなければ、Likeしておく。流れるのが速いから、スプリント、ですね。後でLikeしたもののリンクからWebブラウザ起動して読む。

RSS

google readerを昔は使っていた。サービスが停止になったので、Feedyに引っ越しをした。ここでざっと見て、後で読みたいものをread laterに保存する。blogによっては全文配信されるし、一部だけ配信されるものもある。Feedy上で読むというよりも、ざっくりread laterで保存した後に、web browserで読む感じ。

メール系

私の場合多くの場合、Google Alert。メールの中に複数リンクがあることが多いので、メールを保存しても、どれだっけとなるのが非常に面倒。このため、いいと思ったものは、これはWebブラウザアクセスまで行って、一次切り分けまで持っていく。あと、すごく溜まるので、1週間以上前のものは、見てなくても削除する。

割り切る! 運用

何れにしても、ここでは、全部に目を通すぞ、なーんて欲張らないことにした。ここ1週間で読むことができなかったら、捨てる。だってニュースだから。1週間前の情報はもうニュースではない、重要なら繰り返し出てくるからそこでキャプチャできれば良い。そういう割り切りをすることにした。

そこで知った情報は、ほぼWebの記事へ誘導される。私的ならblog、公的には企業のowned mediaなどなど。

Webブラウザでの切り分け保存

二段階選抜

この流れを見ると、入り口は多数だが、一回、Webに集合するのだということがわかる。となると、Webブラウザが、人間の判断ポイントだ。

Webブラウザで、一回、飛ばし読みする。これを判断ポイントとする。

精読するにたると思ったら読む一次切り分けをすれば良い。これは一発殿堂入りと思って保存したければ、一次を飛ばして二次にいくという二段階選抜だ。

あえて二段階にしているのは、一つのサービスの中で、一次か2次かわからないのを混在させたくないから。

Webの一次切り分けポイントを、Instapaperにする。とりあえず、「後で読む」に足ると思うものは、ここで保存。

時間があるときに読んで、二次切り分けOKとなったら、Evernoteに保存する。

Instapaperという精読するかを決める一次切り分け保存所:

Instapaperへの入り口は、webブラウザ。自宅のマック、ないしはiPhoneのブラウザだ。

Instapaperからの出口は、"Share" ボタン一発→Evernote

結構溜まる。Instapaper内にフォルダを作って分類も可能。

課題は、Instapaper内に結構情報が溜まってしまうこと。メールのinboxじゃないけど、定期的に空にしたいんだよね。溜まりすぎると、つまりここも最終保存に事実上になってしまって、一次選抜の意味がなくなるのではないかと、と悩み中。

Evernoteという保存ポイント。色々貯められるからね。でも有償。

Evernoteへの入り口は、上記のようにInstapaperからのシェア。

Evernoteがいいのかどうかは、葛藤があった。無料版の場合、前のように、昔のようにどのデバイスからでもアクセスするというのができなくなったのが痛い。といえど、各種ブログを調べても、決定打はない感じ。(google noteとかMS OneNoteとか候補はあったが)

今は、始めることが大事、ということで、とりあえず1年間は有償のPremiumを試すことにした。今年の間にいいサービスが出たら引っ越すかもしれない。

今後の懸念

引っ越すことも視野に入れると、昔の先人の「とりあえず全部Evernoteに入れておけばいい」というのは、疑問がある。GB単位になったら、動かすの転送量的に大変だと思うんだよねー。後、検索がいくら早いとは言っても、検索するものが少なければもっと早いのは明白だから。

いまだに、DB+検索だけだと取りこぼしがあるかもしれないと思ってしまう私。

自分の考えが古いのかなあ。まあ、もうちょっと試してみます。

ぬまがさワタリ『図解なんかへんな生きもの』光文社2017

いや、普通の生き物が、全てなんか変、というか可愛い。

図解 なんかへんな生きもの

図解 なんかへんな生きもの

 

 通勤前の朝の貴重な時間に読みふけってしまった。

変な生き物を愛でる。

普通の生き物の変な点を愛でる。

作者の動物偏愛を愛でる。

作者の語り口のネタに反応する。

という、何度読んでも楽しい!

 

 

本間浩輔『ヤフーの1 on 1』ダイヤモンド社/2017

自分の会社以外で、どう言う1 on 1 が行われているのかを知る機会はなかなかないので、為になった。

上級執行役員コーポレート統括本部長、と言う肩書きもあって、「なぜ」 1 on 1 をするのか、と言う意義に焦点が当たっている。「そんな時間作れないよ」と言う人に対するYahooの答えだ。

ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法

ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法

 

メタ認知によって自分をモニタし、自分を自分でコントロールすることの意義は、手を替え品を替えて言われ続けている。とはいえ、その気がない人をその気にさせることは難しいし、その気がある人も正しくできるように導くことは難しい。

そう、自分で考える人を作るのは、個人的には無理だと思っている。

ではどうするか。気づきを与えることはできる。その気づきで、自分の立ち位置を把握することができ、次の課題が見つかっていけば、それは徐々にだが、自分で考える人に近づいていくのではないか。

実は「考える」という定義が難しい。たくさんのHOWを提案できることも「考える」ことだし、何をやるべきなのかというWhatを提案できることも「考える」だし、なぜやらないといけないのかというwhyも「考える」だ。

本来は、Why -> What -> How と下ろしていかないと、MECEではなくなる。ただ、How -> What -> Why とチャンクアップしていくとき、Howしか見ていないと、気付きようがない。本書内の良い例を挙げると:

アーチェリーという競技において、みんなで試合のときに応援しようと決めたとします。そして試合が終わった後に応援の仕方を振り返って改善をしていくと、どんどん、いい応援ができるようになります。

でも、そこで「何のために応援するか」を考えずにいると、「もっと大きな声を出した方がいい」などというように応援のテクニックだけが上達して「そもそも声を出して応援する行為はアーチェリーにおいて本当に得点につながるのか」という根本を忘れてしまいます。もしかしたら、静かに集中したい選手にとっては、よくなったはずの応援が得点を妨げていたということもあるかもしれません。HOWの部分だけに注目して改善を積み重ねると、こういうことが起きるんです。

 (p143)

声を出して応援をすることというWhatに固着してしまうと、それに対するHowしか出てこなくなる。当人たちは一生懸命考えているはずだが、この後半の例のようにそもそもWhatが間違えていると、それに付属するHowは全て徒労だ。

ここでコーチングとして、気づきを渡せる 1 on 1 があれば、最高には違いない。

 

いろんな人に「まだるっこしい」と言われてしまう 1 on 1 だが:

本間:(前略)「ちゃんとした1 on 1をやると、業務時間の全てが研修になる」と言っていましたね。これは名言です。

吉澤:共感しますね。1 on 1 なんて「30分の時間が無駄だ」と言う人も少なくないけレド、本当に有意義な30分なら、それ以外の業務時間でも常に経験学習がまわるし、モチベーションにも好影響があるというわけですね。

(p238)

これなんかすごく同感。極論をいうと、私は業務と研修は分けてもしょうがないと思っている。

日々やる業務それ自体が研修になっているという働き方をしないと、身につかない。習慣こそが最短の道なのだと思う。(まだ読んでいないけど、この辺りが「経験学習」論なのだろうか)

実は私はいまだに、コーチングとティーチングの発動の良い境界線の引き方に悩んでいる。時間のない中で動こうとすると、確かに1 on 1をする機会を作ること自体が難しいし、その意義は最初はティーチングでないと教えられないのではないか、いやいや、そこからコーチングでないとそもそもの意味がないのではないか、と悩むことが多い。

その答えは本書にはない。しかし、この本は 1 on 1 の意義の確認のためにあるので、それは別に本書の瑕疵ではない。

1 on 1の意義を理解ないし、再確認するためにとても良いので、ぜひおためしあれ。