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見たものと、読んだもの

至上の印象派展 ビュールレ・コレクション (3/3) ファン・ゴッホなど @国立新美術館

そのほかで気に入ったのは、3点。 

ファンゴッホ: 日没を背に種まく人 / The Sower with Setting Sun / 1888

Vincent Willem van Gogh 024.jpg
By The Yorck Project: 10.000 Meisterwerke der Malerei. DVD-ROM, 2002. ISBN 3936122202. Distributed by DIRECTMEDIA Publishing GmbH., パブリック・ドメイン, Link

ドイツ語のvonとは違って、vanって名字の一部だから、ゴッホじゃなくてファン・ゴッホというのが正しいということを今回初めて知った。お恥ずかしい。

 

しかしファン・ゴッホ好きの人の気持ちが、だんだんわかってきた。

これも写真とかじゃわからなくって、あのうねうねとした浮き彫りのような筆使いコミの絵だと言うことが、生で見て初めてわかってくる。

なんか、生命力なんだよね。

是非に生でご覧くださいませ。

ポール・シニャック「ジュデッカ運河、ヴェネツィア、朝(サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂)」 / Paul Signac "Canal della Giudecca, Venice, Morning (Santa Maria della Salute)", 1905

public domainの画像ファイルがなかったので、似たやつを。

原題の表記は見つけられなかった

 

painting
By repro from artbook, パブリック・ドメイン, Link

 

今回来ているのは、こちら。

東京新聞:全64作品紹介 至上の印象派展(30) ポール・シニャック「ジュデッカ運河、ヴェネツィア、朝(サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂)」:至上の印象派展 ビュールレ・コレクション:イベント情報(TOKYO Web)

 

シニャックって全然知らなかったのだけど、この明るさは素晴らしい。

朝起きたばかりで、靄がかかっているが、日が昇って、今日も一日明るい日が始まるぞ、という直前の静謐さを感じます。よく私は「ドラクロアとか好き」というと「真っ黒なのが好きなのね」とちょっと笑われることがあるのだけど、いやいや、こういう明るいのも大好きですよ。 

印象派の流れを、ちょっと人で見てみよう

ターナーがモネやルノワールよりも60年ほど前の人というのは知らなかった。なんとなく印象派と同じくらいかと思っていたが、随分違う。

自分の感覚的には、ターナーと『オフィーリア』(1852年) を描いたジョン・エヴァレット・ミレーも同世代かと思っていた。同じテートブリテンに収蔵されているし。(これはビュールレ・コレクションではございません)ミレーは1829年生まれなので、モネやルノワールの約10歳年長。

John Everett Millais - Ophelia - Google Art Project.jpg
By ジョン・エヴァレット・ミレー - -wGU6cT4JixtPA at Google Cultural Institute, zoom level maximum Tate Images (http://www.tate-images.com/results.asp?image=N01506&wwwflag=3&imagepos=2), パブリック・ドメイン, Link

wikipediaによると

ミレーは少女画を描くにあたって「ただ、微妙で静かな表情のみが完璧な美と両立する[1]。誰が見ても美しい顔を描くなら、人格が形成され表情が決まる前の8歳前後の少女が一番よい」と語っている。

[1] 高橋裕子 「イギリス美術」

とのことなので、『可愛いイレーヌ』が8歳だったのと、何か関連があったかも、ですね。 

脱線した。

『可愛いイレーヌ』が1880年明治13年。ちなみに日清戦争明治27年)なので、この時の年齢は

こうやってみると、ほぼ年齢というか世代で流行り廃りがある感じですね。

 

おまけ:

www.youtube.com

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