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見たものと、読んだもの

book

氷室冴子『なぎさボーイ』『多恵子ガール』

1983年の集英社文庫コバルトシリーズ。 いまでいうところのラノベなのだけど、読んでいて私にしっくりと馴染む文体。今の高校生が読むと、どう思うのかな。やはりアナクロなのかな。スマホもラインもない世界なのだけど、逆に言うと割り込みが発生しないから…

kindle for mac 再インストール

以前起動できていたKindle for Mac が起動途中に100%落ちる現象があった。 kindle for Mac はバージョンを変えていないが、OS X はパッチをあてた気がするので、そのせいかもしれない。(あるいは、ファイルが一部壊れている?)ついては、kindle for mac を…

元寇について調べてみたら、更新せねばならぬ知識もあることがわかった

まだwikipediaでしか読んでおらず、裏取りはしていかねばならんとしても。八幡愚童訓(はちまんぐどうくん)に書かれていることについて。 元寇についての資料として名高いらしいこの寺社縁起は、八幡さまの功徳を説いたものであるがゆえに、蒙古軍の強さを…

たかぎ七彦『アンゴルモア 元寇合戦記』

流人が、対馬で、元寇を迎え撃つ。アンゴルモア 元寇合戦記 (1) (カドカワコミックス・エース)作者: たかぎ七彦出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2015/02/07メディア: コミックこの商品を含むブログ (7件) を見る (角川コミックス・エース)" title…

kindle cloud reader vs kindle for mac で、後者に軍配をあげる

ようやくkindle for mac の日本語版がでたのでつかってみた。 app storeからではなく、amazonからダウンロードして利用することに注意。ネイティブアプリなので、操作感はkindle for mac のほうが好みだ。cloud版だと一々読み込みに時間がかかったりするので…

2014年に気になった漫画

今年自分が読んだものだから、旧作も含まれますのよな3点水城せとな『失恋ショコラティエ』 失恋ショコラティエ コミック 1-8巻セット (フラワーコミックスアルファ)作者: 水城せとな出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/05/09メディア: コミックこの商品を…

kindleをMacで読みたいときは、Kindle Cloud Readerを利用するのが最高だとやっと知った

Kindle Paperwhiteや、iPad/iPhone/androidの画面で、文字が小さく調整がつかない漫画や大型本をMacどうやって読むか?シンプルに考えれば、Kindle for Macをインストールすること。 Mac App Storeに、確かに存在する。しかしレビューには星が一つしかない。…

海月姫の構成能力に驚く

構成とトッピングと間が、フィクションのキモだと思っている。海月姫(1) (Kissコミックス)作者: 東村アキコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/09/28メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る正直、海月姫の絵は、あんまりうまいと思わない。…

スティーブン・ハンター『極大射程』kindle版

映画を先に見た後、kindle版を購入。上下巻。極大射程(上) (扶桑社BOOKSミステリー)作者: スティーヴン・ハンター出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2013/08/03メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る超長距離狙撃で大統領の暗殺が企てられ、そ…

『安売りチラシをブルブル握りしめた朝』/フェルディナンド・ヤマグチの走りながら考える

本ではないのだけれど、日経ビジネスオンラインの連載での、マツダの藤原常務のインタビュー記事。ものづくりを、もしおおざっぱに分けることが許されるなら、デジタルとモノの二種類だとおもっていたが、どうやらそれも古そうだ。マツダはなぜ、よみがえっ…

中島らも没後十年

かまぼこ新聞⇒明るい悩み相談室⇒エッセイ様々⇒今夜、すべてのバーで⇒ガダラの豚の順でたぶん読んできた。なんやおもろいおっさんやな、とエッセイで思っていて、哀しみが通奏低音として流れる『今夜、すべてのバーで』でやられた感じ。こういう、なんという…

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 [Kindle版]

この本を読んで、みっついいことがあった。 昔の未熟さに、きちんと向き合えたこと。 その失敗に対する対処方法を得たこと。 翻訳本の巻頭解説のベストな例の一つに出会えたこと。 GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 三笠書房 電子書籍作者:…

ジョブズをめぐる冒険

Facebook本の流行は少しずつおさまり、また、ジョブズ本が流行してきたような気がする。 今回は、ジョブズ本を3冊、紹介する。どれも、持ち味が違う。 カーマイン・ガロ『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』(日経BP社)(2010年7月) カーマイン・ガロ『…

内田樹『最終講義』(技術評論社)

内田樹は語り口がいい。読んでいること自体が快楽のような。書かれているトピックにおいて、一瞬、自分がえらくなったような、快刀乱麻な整理が行われるのが心地よい。それは良質な詐欺師映画をみている感じに近い。最終講義?生き延びるための六講 (生きる技…

増田・金井「リーダーは自然体」光文社新書

気温低くて寒そうなおねーさんがたくさんいる。急に気温下がったもんね。増田・金井「リーダーは自然体」光文社新書を読んでいる。「行き当たりばっちり」「リーダーシップは役職や肩書きがないと発揮できないものではありません」って、表現が気に入った!…

映像の脳内処理

半端に混雑している場所を歩いているとき、ぶつからないようにする方法は、目から入る映像処理の方法を変えることだ。 というと、オカルトなのか、サイバーパンクSFか、という感じだけど、ちょっとちがう。通常はラスタで理解している映像を、ベクターで解釈…

衝動買い

乙嫁語り、買った。

楊令伝の文庫版、読み始めた

ことしは、ダージリンファーストフラッシュを逃してしもうた 噂のwilkinson ginger ale 辛口を買ってみた。辛い。ちと、好みでないかな。街で半端丈のパンツで、ヒールを脱いで足をベンチに投げ出し、ノートパソコンで仕事をしている、メガネ女子がカッコよ…

20歳のときに知っておきたかったこと

LSDというよりもウォーキング40分だん。なまっておる。クイズショー形式のインタビュー、面白い。質問に対して嘘か本当かをゲーム形式。答えるためには、真剣に聞かないといけない。ゲームなので問う方も答える方もリラックスしている。クリエイティブな空気…

橋本治『ちゃんと話すための敬語の本』ちくまプリマー新書

twitterでエリさん(@elli214)に薦められて。 twitterで; 「わけがわからない」を英訳すると、"It is not rational" と "It is not reasonable for me" のどちらも可能だなあとつぶやく 英語に比べて日本語は、第一人称と第三人称の差が曖昧だな、という話に…

ティナ・シーリグ『20歳のときに知っておきたかったこと』阪急コミュニケーションズ

NHK教育テレビで最近放送している『スタンフォード白熱教室』のホストのティナ・シーリグの著書。 この本の名前はだいぶ前に知っていたような気がするが、絶賛が気持ち悪くて、手に取っていなかった。 だめだね、そういうの。絶賛されていたら、とりあえず手…

正田佐与『認めるミドルが会社を変える』カナリア書房

コーチングの本、ではない。 日本企業のミドル層のコミュニケーション全般に必要なスキルをまとめた本だ。 著者が自らのビジネス+家庭体験をもとに、スキルを言語化し、高め、そして整理していく様子が、おおよそ時間軸順に記述されている。文章は平易でわ…

山本真司『35歳からの「脱・頑張り」仕事術』PHPビジネス新書

項目自体は、コーチングの本などを色々組み合わせれば書いてあるものだ。 この本のすごいところは、それを筆者が、それこそ血と汗と涙をながしながら、得てきた課程をさらしているところ。 だから、なぜこの技術が大事なのか、なぜこれができるならなきゃい…

和田竜『のぼうの城』とマイクロマネジメント

香港から東京まで飛行機で約4時間。飛行機のモニタの調子がよくなくて、積ん読になっていた『のぼうの城』を読了。これって、『項羽と劉邦』とか『三国志演義』の世界を、うまく史実と絡めながら、「ハリウッド映画の爽快感!」(文庫版帯の杏による惹句)な…

C.オットー・シャーマー『U理論』英治出版 (その一)

「内省」を自分の奥への降りていくイメージを前提として記述されているように感じる。 "guts" や、内なるGPSという、2008年 Stanford commencement address で Oprah Winfrey のセリフにつながるのかもしれない。知らなかったので調べた言葉は、「シングルル…

川口淳一郎『はやぶさ、そうまでして君は』(宝島社)

「はやぶさ」プロジェクトリーダーの川口JAXA教授による、プロジェクト開始から、打ち上げ、採集、帰還にいたるまでの手記。民放のスポーツニュースのような「感動しろ!」みたいな記述はまったくありません。淡々と、でも我が子を愛する父のような記述が続…

読了>ジム・コリンズ『トレードオフ』(プレジデント社)

読了した。予想通り、後半はさまざまな事例があった。自分がリアルタイムでおっかけていたことが、後知恵とはいえ整理されるのをみるのはおもしろい。私にとっては、アップルがつくったNewtonと、Palm社のPalmの話は、とても実感を持って振り返ることができ…

読書開始>板橋悟「ピクト図解」ダイアモンド社(iPhone版)

iPhone版を購入。 無料セットである、「ピクト図解Lite」を読んでみて、これは全部を「電子書籍」で読んでみたいとおもった。その理由は、『図をコマ送りにして見る』ことが出来るところ。これは、紙の書籍版よりもわかりやすいとおもう。iPhone版にしたのは…

読了>板橋悟「ピクト図解」ダイアモンド社(iPhone版)

よかったです。やはり、空き時間にちょろちょろ読めるという手軽さは、すばらしい。内容に関して言えば、「ひろげた風呂敷のたたみかた」に言及してあるのが、とてもよいとおもいました。発想の広げ方と整理の仕方についてに書いてある本は、いろいろありま…

読書中>ジム・コリンズ「トレードオフ」

今日、内田教授の解説を読んだのだけど、おそらくこの本のエッセンスはここに全てクリアな形でしめされているような予感がする。それでもなおかつ、この本をよむ価値があるとおもっているのは、豊富な事例だ。たとえば 手軽であるとは「必要とされる」ことで…