中国は唐の時代。貞観21年というと、647年。(日本は飛鳥時代。大化の改新の始まりとなる乙巳の変(蘇我入鹿暗殺)が645年)
こんな時代に、中国から北インドに外交官として行き、捕らえられ、部下を置いて逃げ出し、文官にもかかわらずネパールから軍を借りて7,000人対70,000人の戦いを仕掛けて、部下を取り戻すという、一大スペクタル。
面白いのが、これ、史実に基づいたフィクションってこと。え、こんな映画みたいなことってありえるの?
これで面白くわけはないでしょう。
伊藤勢の作画は、なんといっても人物建物のデッサンが狂っていないので、見ていてノイズがない。
その上で、気持ちのいい嘘をつく。
第一話の軍馬ならぬ軍犀! サイです。これが煌びやかな軍服を着せられて筋肉モリモリの武将が敵として出てくるわけだ。アクションものは、敵が悪くて強くないとつまらない。一発目から、ヤバい、勝てん、負けちゃうの主人公? というこの掴み。
敵も味方もキャラが立っていて良いです。
丁度いい長さの全6巻!
歴史アクションがお好きなら、ぜひどうぞ!